或阿呆の東欧旅行⑫ ミュンヘン編-3
東欧旅行 ミュンヘン編
ミュンヘン市街を観光した翌日私たちは南ドイツを観光しようとなった。そこでドイツで一番有名ともいえるノイシュバンシュタイン城に行くことにした。
ノイシュバンシュタイン城
バイエルン州の最南西部に位置し、ロマンティック街道の終点であるフュッセンにこの城はある。この城は19世紀にバイエルン王ルートヴィヒ2世によって建設された。伝統的様式に見えるが石造りではなく鉄骨組みのコンクリート製である。これはルートヴィヒ2世の中世騎士道への強い憧れがあったことに起因する。この城は軍事拠点としての「要塞」としてではなく、また政治や外交の拠点としての「宮殿」として建設されたものでもなく、ルートヴィヒ2世のロマンティック趣味のためだけに建設されたもので、ドイツの城館に本来は必ずあるべき小聖堂や墓地がこの城にはなく、玉座を後回しにしてもヴィーナスの洞窟と名付けられた人工の洞窟が建設されるなど、実際の住居としての居住性はほとんど考慮されておらず、施設としての実用性は無視された設計になっており、居住にも政務にも軍事にも不向きな城である。この王の完全な趣味による城は他にも多く建設されていたがプロイセンの宰相ビスマルクにドイツ統一支持をする見返りもらった資金と王室費から支出され、バイエルン政府の国庫とは別会計ではあったものの、王室公債などを乱発して借金を積み重ねた。のちにバイエルン王国はプロイセンに普墺戦争の賠償金を抱えたバイエルン政府がこの事態に王を精神鑑定にかけ統治能力なしとして監禁した。その翌日に主治医とともに水死体となる謎の死を遂げた。その結果、ノイシュバンシュタイン城を含む多くの城が未完成となっている。
ミュンヘンから電車で2時間ほどの場所にこの城はあるが、ふもとの街フュッセンから城まで向かうまでのバスには多くの観光客がいた。特に日本人のツアー客が多くいた。城は山の頂上にあるため冬の雪山を私たちは登ることとなった。麓にはルートヴィヒ2世の父が所有していたホーエンシュヴァンガウ城がある。
それにしても寒い、寒すぎる...
確かこの日の気温は氷点下でアウシュヴィッツの時並みに寒かった。
これは山からの景色
城内も見学できるのだが入場時刻指定のガイドツアーであるため時間になるまでまだまだ余裕があったので昼食をとることにした。
はい、本日の昼食はソーセージとビールです。人とは愚かな生き物です。
寒かったからアルコール入れれば暖かくなると思ったんです。
許してくださいなんでもしますから!!
こんな小ネタはさておき昼食後城にいったがなんと改装工事中と雪でほとんど見れないという事態になった。さすがにわざわざ日本から来て保護シートがかかった城を見て満足できるかって話である。さらにマリエン橋という城を見ることができる橋も立入禁止などとかいてあった。
まあここまで来たらやることはただ一つ…
侵入しかない。
いや非常に迷ったきまりを守ることも大事だけどもう我慢できなかったし、普通にゲートは開いているのだから全然入れるのである。
これが本来なら見れる限界である。満足できるだろうか?
一方少し侵入するだけでこのように景色が変わるなら仕方がない。
これがマリエン橋であるこの橋にカギをかけると結ばれるらしい…
やはりよかった少し無茶するだけでこんな絶景が得られるとは思ってもいなかった…
ノイシュバンシュタイン城を観光した後、我々はまたビアガーデンに行きビールを飲み、ブダペスト行きの夜行列車に乗った。
今回は南ドイツしか観光できなかったが、ドイツはとても魅力のある国で再度ドイツ単体で是非行ってみたいと思う。