或阿呆の東欧旅行⑨ ザルツブルク編
東欧旅行 ザルツブルク編
ウィーンに3日間滞在したのちに私たちはミュンヘンでドイツビールを飲むために西に行くことにした。そこでミュンヘンへの道中にある都市ザルツブルクを訪れることにした。ザルツブルクはオーストリアの西部に位置する都市であり、ザルツ[塩]、ブルク[砦]を意味する。やはりこの都市といえばモーツァルトであろう。ザルツブルクはモーツァルトが1756年に誕生してから25歳まで住んでいた事で、彼の音楽を愛する世界の人々にとっていわば巡礼地になっている。
ザルツブルクに到着するととりあえずモーツァルトの生家に行くことにした。モーツァルトの生家には、モーツァルト自身が書いた貴重な自筆譜が数多く展示されており、モーツァルトが家族とやりとりした手紙を見ることが出来ます。また、当時モーツァルトが愛用していたピアノやヴァイオリン、日用品や家具も置いてあり歴史を感じることが出来た
それにしても通りの看板がとてもおしゃれだった。
マクドナルドでさえこのように街に溶け込んでいる。
通りを抜け市街を一望できる岩山の上にホーエンザルツブルク城は堂々そびえたっている。この地域の象徴的建物で、街のいたるところから眺めることができる。ホーエンザルツブルク城は、1077年に建設されて以来、幾度もの拡張が行われてきた。そして、17世紀に現在の姿になったといわれている。また、今でも完璧な状態で残り、その作りは非常に頑強で、過去に一度も占拠された歴史がない貴重な城塞としても知られている。
ホーエンザルツブルク城の頂上まではケーブルカーを利用することもできるが訪れた時には営業を終了しており仕方なく階段を上ることにしてもにしてもきつすぎる。金比羅山を登らされているかのような段数であった。その苦しい階段を抜けるとそこには町を一望できる美しい風景が広がっていた。
闇に染まりゆき光が点き始めるザルツブルクはとても美しいものであった。城を降りたころにはすでに町は完全に暮れていた。
それから私たちはホテルザッハーがあったので再びウィーン同様にザッハトルテを食べることにした。やはりこの甘味の中にある酸味が実に美味だ。
ホテルザッハーでの至福の時を過ごし、その日は近くのホステルに泊まることにした。
翌日私たちは映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても知られているミラベル宮殿を訪れた。映画ではペガサスの泉の周りで、マリア先生と子ども達が「ドレミの歌」を歌うという有名な場面で使われていたが、多くの観光客が真似をしていていささか滑稽であった。
しかしどうも現地の人々はサウンドオブミュージックに対して、アメリカの作ったものとしてあまり良い評価をくだしてないようであった。
ザルツブルクをほぼほぼ観光し終えたので私たち本命のビールを求めてミュンヘンへと発った。
次回 『ビールに溺れる私?! ミュンヘン編』お楽しみに!!